auかんたん決済の任意整理の和解条件やスマホへの影響を解説

任意整理で auかんたん決済 の支払いを見直すことは可能であり、携帯電話の利用状況によっては回線への影響を避けながら借金を減らせる場合があります。

auかんたん決済は任意整理できる？

「auかんたん決済」は後払い債務として整理対象に

auかんたん決済は、携帯電話の利用料金と合算して請求される後払い方式のキャリア決済であり、法律的には「借金」と同様の扱いになります。

そのため、任意整理（※債務整理の一種で、弁護士や司法書士が債権者と返済条件を交渉する手続き）の対象に含めることが可能です。

実際、auを含むキャリア決済について任意整理の交渉が行われ、分割返済の合意が得られるケースも報告されています 。

任意整理の対象に含めた場合、auかんたん決済の支払いについては、最大60回（5年）程度の分割払いや利息の免除など、比較的柔軟な条件での和解が期待できることがあります 。

任意整理の対象を「auかんたん決済」のみに絞ることも可能

auかんたん決済（キャリア決済）だけを任意整理の対象にすることも可能です。

これは、通信会社を通じた後払い方式の支払いであり、クレジットカードやローンと同様に債務整理の対象になり得るためです。

ただし、弁護士や司法書士に依頼する際、1社のみの整理では報酬が割高になる可能性がある点には注意が必要です 。

任意整理の交渉は弁護士か司法書士へ

任意整理は債権者との交渉を通じて、利息のカットや返済期間の調整を図る手続きです。

専門家である弁護士や司法書士に依頼することで、これらの交渉が法律に則って適切に進められます。特に、利息制限法に基づく減額交渉や返済計画の作成は、専門的な知識と経験が不可欠でしょう。

弁護士や司法書士に依頼すると、債権者からの督促が即時停止される点も大きなメリットです。

受任通知が届いた時点で、督促や取り立てが止まり、精神的な負担が軽減されます。また、返済額の見直しや将来利息のカットなど、債務者にとって有利な条件を引き出せる可能性が高まります。

auかんたん決済 を任意整理したときの携帯(スマホ)への影響

携帯料金や端末代金の滞納があると回線契約に影響する

滞納が続くと、通信会社は契約を強制解約することがあります。

特に携帯料金や端末代金の支払いが遅れると、回線が停止されるだけでなく、契約自体が解除されるケースもあるため注意が必要です。実際に滞納によって強制解約されたという報告もあります。

強制解約されると、現在使用している電話番号が使えなくなる可能性があります。番号を引き続き使いたい場合は、滞納分を完済してから、再契約やMNP（携帯番号ポータビリティ）を検討する必要があります。

債務整理後も auかんたん決済 は利用できる場合がある

任意整理後も auかんたん決済 が使えるケースがあります。

利用者の信用状況や契約内容、整理の対象範囲などが影響するためです。

通信料金や端末代金を含めず、かんたん決済の未払い分だけを任意整理するケースもあります。この場合、他のauサービスへの影響を最小限に抑えられる可能性があります 。

信用情報（ブラックリスト）に登録される

任意整理を行うと、信用情報機関に「異動情報」として登録されます。

これにより、クレジットカードの新規発行やローンの審査が一定期間通りにくくなる可能性が高まります。たとえば、住宅ローンや自動車ローンの審査が厳しくなることもありますし、携帯電話の分割購入にも影響が出ることがあります 。

特にau（KDDI）を任意整理した場合、完済から5年経過するまではクレジットカードや各種借入、ローンの利用ができなくなる点に注意が必要です。

これは信用情報に事故情報が残るためで、いわゆる「ブラックリスト入り」と同様の扱いを受けるからです 。